リハビリテーションとは
リハビリテーションの由来
リハビリテーションとは「ケガをした時や病気の回復の際に行うもの」というイメージが強いと思います。実際、「リハビリテーション」とは、ラテン語のre(再び) – habiris(適した)に由来し、「何かの理由で能力低下、機能低下した状態から改善するよう働きかけること」を指します。
リハビリテーションの目的は元に戻すことではない?
医療・介護の現場で「リハビリテーション」という言葉を使用した場合、病気やけがで動きの鈍くなった筋肉などに働きかけ、従来の動作に近づけることを指します。このため「完全に元の状態に戻すこと」を最終目的にするのではなく、「その人に合った生活に近づけるための治療やトレーニング全般」がリハビリテーションの目的とされています。
当院ではその中でもスポーツリハビリテーションに力を入れて取り組んでいます。
では、そのスポーツリハビリテーションについて説明いたします。
スポーツリハビリテーションとは?
患部の治療だけでなく、スポーツを実施するために必要な身体機能やスポーツ動作の改善を目指します。競技復帰に必要なプログラムを作成し、特性に応じたトレーニングを行います。また、故障の多くは、特定のスポーツ動作を繰り返す中で、身体に負担が集中してしまうことが原因となっています。
なぜ、身体に負担が集中してしまうのか?
スポーツ動作という動きの中から考え、適切なリハビリを行い、復帰を目指します。
り整形外科クリニックのリハビリテーションの特徴
ー皆様から何でも相談していただけるホームドクターを目指し、豊富な経験と専門知識で丁寧かつ的確な診断、適切かつ納得のいく治療を提供します。
り整形外科クリニックのリハビリテーション体制について
現在、理学療法士(3名)、機能訓練士(2名)、柔道整復師(3名)、
リハビリ助手(4名)の体制で行なっております。
- 運動器リハビリテーションは理学療法士、機能訓練士が主となり、1単位20分としてリハビリ(評価、機能訓練、能力訓練、動作指導)を実施しています。
- 柔道整復師(トレーナー)は1回10分としてストレッチ、動作指導を実施しています。
治療の流れ
①リハビリテーション問診
②リハビリテーション評価
③リハビリテーション計画
④治療・自宅エクササイズ指導
⑤次回予約
指導治療内容としましては、機能評価、関節可動域訓練、筋力訓練、日常生活動作・スポーツ動作指導、セルフトレーニング指導を行なっております。
上肢のリハビリテーション
肩・肘・手の症状
- 腕が挙がらない、挙げると痛い
- 指に力が入らない
- 肩が痛くて夜眠れない
- 重い荷物が持てない
リハビリテーション
関節可動域訓練
肩・肘・手首・指の運動範囲の拡大
筋力増強運動
腕を動かす力や物を持つ力をつける運動
動作訓練
体全体を使い前に腕を伸ばすことで関節への負担を軽減
下肢のリハビリテーション
股・膝・足の症状
- 立ち上がる時に痛い
- 長時間歩けない
- 階段の上り下りがしにくい
- スポーツ時(ステップ・スプリント・ターン等)
リハビリテーション
関節可動域訓練
股・膝・足首・足指の運動範囲の拡大
筋力増強運動
腰・膝・足などの力をつける運動
動作訓練
立ち上がり、歩行、階段等の動作指導
運動器リハビリテーションの予約について
運動器リハビリテーションは20分~40分の対応となるため、原則予約制とさせていただいております。ストレッチや物理療法は予約の必要性はありません。 *運動器リハビリテーションを行うには、必ず医師の診断が必要となりますので、気軽に一度ご相談ください。
スポーツ選手のためのリハビリテーション
ー現役なでしこリーグクラブチームドクターによるスポーツ選手のニーズに沿った治療とリハビリ
当院がとりわけ力を入れているのが、スポーツ選手のためのリハビリテーションです。当院の院長は、Jリーグのチームドクターを長年務め、現在においても女子サッカーなでしこリーグのINAC神戸、プロフットサルリーグテウソン神戸のチームドクターとして現場に出ております。それらの現場における経験と知識を生かし、スポーツ選手一人ひとりの要望に合った治療プラン・リハビリプランの提供をするよう、スタッフ一同さらに努力してまいります。
スポーツ指導
当院では、スポーツ医学の知識と経験を基に、各種のスポーツ外傷に対する予防および指導も行っております。怪我に対する早期復帰と、今後の予防を重点に置くことを第一に考えています。
こんな方におすすめ
- プロスポーツ選手の方
- 部活動でスポーツを行っている学生の方
- 趣味でスポーツを行っている方
- 怪我の治療から競技復帰を目指している方
- パフォーマンスの向上を目指している方
- テーピングを自分でも巻けるようになりたい方…等
バランスレーニング
柔らかく、かつ不安定なクッションの上に片脚で立ち、下肢や体幹がぶれないように保持し安定することを目的としたトレーニングです。
キック動作レーニング
上肢からの体幹の動きと連動して反対の下肢をスイング、無理をしないキックを行う確認・訓練を行ないます。
チューブトレーニング
ゴムチューブを使用したトレーニングです。肘関や肩関節のインナーマッスルを鍛えます。トレーニング中の肩・肘のポジションは、各患者様の状態に合わせて決定します。
投球動作レーニング(肩、肘を壊した方)
球技系のスポーツでボールを投げる動作を行う方に対して、発症状況と痛みを抱える部位についてヒアリングを行ないます。それらを把握した上で、正確な筋肉の使い方、ボールの投げ方などを確認・訓練をしていくトレーニングです。
テーピング指導
リハビリの際、試合前後の際に合わせたテーピングの巻き方指導を行ないます。
物理療法
温熱療法(暖める)、寒冷療法(冷やす)、電気療法(電気で刺激を加える)、牽引療法、光線療法などを行うことで痛みを減らし、運動療法と合わせて効率よくリハビリを行ないます。
超音波治療器 UST-770
超音波の振動と発熱によって骨折部の癒合の促進、痛みの緩和を促します。また血管を拡張し、血行障害による肩こりををほぐす効果があるなど、様々な効果を得ることができます。
干渉電流型低周波治療器 スーパーカイネ
筋肉の緩和を促し、皮膚の表面に不快な刺激感覚を与えることなく治療部位に十分な刺激を加えることができ、より高い治療効果を得ることができます。安全で効率的な電気療法として、主に肩こり、慢性腰痛、頚や膝の痛み、五十肩などの運動器疾患の治療に用いられています。
自動間欠牽装置 Super Trac(スーパートラック) ST-1L
椅子にすわっている姿勢のまま牽引治療が行えます。腰椎や頚椎の軽度の変形を矯正し、神経の圧迫を除圧、血流を改善して、痛みを和らげる効果があります。
キセノンレーザー(キセノン光線治療器)
慢性的な痛み、骨折や捻挫などの外傷後の痛み、スポーツ障害、一部の内科的疾患(花粉症や自律神経症状)など、応用範囲が広く、とても優れた治療機器です。また、光線治療と同時に干渉波電流治療も行うことができ、光線と電流の相乗効果が期待できます。
キセノンのレーザー光線は身体の深部まで達し、細胞を活性化、筋肉と自律神経のコントロールに作用をもたらします。電気治療器と違い、ビリビリする感じではなく、心地よい温熱感が持続するという特徴があります。
※光線治療なので、体内金属やペースメーカーにも安全に使用できます。
マイクロ波治療器 マイクロタイザー MT-3D
患部に対し2つのアンテナから同時にマイクロ波をあてる3次元照射と、断続的にマイクロ波を照射する間欠モードを搭載した治療器です。ワイドなアンテナで広範囲を均一に温めることができます。また、治患部への正確な照射を行うことにも優れています。
運動療法(個別リハビリ)
運動療法は、適切な運動をすることによって、症状を改善していく方法を指します。一人ひとりの健康状態、体力にあったプログラムで進められるので、身体への大きな負担はありません。また、専門のトレーナーが担当しますので、安心して取り組むことができます。