鵞足炎
鵞足炎とは
膝の内側にある縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの筋肉の付着部を鵞足と呼んでいます。 ランニング、ジャンプなど、膝の曲げ伸ばしを行うスポーツ動作により炎症を起こし痛みが出ます。スポーツでは陸上の長距離競技、水泳、サッカーなどで多く見られます。
原因
- オーバーユース(使いすぎ)
- 鵞足を構成する筋肉の柔軟性の低下
- 運動前のウォーミングアップ、運動後のクールダウンの不足
- 外的要因:足に合っていない靴、硬い路面での歩行・運動
原因
- 問診
- 触診:筋の走行に沿って触診し、痛みの有無・部位を特定します。
- レントゲン:レントゲン撮影を行い、鵞足炎以外の問題がないかの確認を行います。
また、症状が強い場合にはMRI撮影を行い疲労骨折の有無を鑑別していくこともあります。
治療
- 薬物療法 …消炎鎮痛薬の内服を行い疼痛の軽減を図ります。
- 物理療法 …電気刺激療法により筋肉の緊張緩和を行います。
- 運動療法 …症状に合わせたリハビリを行っていきます
- その他 …症状が長引くものはテーピングやインソールなどを検討します。
運動療法
急性期で炎症の強い場合はまず安静にし、アイシングなどで炎症の鎮静化を図ります。リハビリテーションは再発の予防を目的に、痛みに合わせて無理なく行っていきます。
スポーツ復帰の時期や治療内容などは医師・機能訓練士がアドバイスをしていきますので、お気軽にご相談ください。