ジョーンズ骨折(第5中足骨疲労骨折)
病態
第5中足骨の基部(小指の根本)の2㎝~2.5cmのところに発症する骨折です。一度の外力で発症することは稀であり、痛みを感じて運動をし続け、反復した衝撃が加わることで発症します。治癒してもプレーを再開すると再び同じところを骨折するのが特徴です。
原因
- アライメント不良
- ジャンプやステップを繰り返すことによる疲労の蓄積
- 足の外側荷重
- 固いグラウンドでのハードなトレーニング
- 不適切なシューズ
症状
- 自力歩行は可能だが、歩行時の痛みや圧痛がある。
- 完全に折れると歩けなくなる。
- 足の外側で荷重すると疼痛が増強する。
- 足の甲の小指側が腫れます。
診断…圧痛・X線
早期の疲労骨折の場合はX線では判断しにくい場合があります。
治療
- 安静…免荷による安静や消炎鎮痛薬による炎症軽減、外用薬の塗布・貼付など行います。
- 運動療法…症状にあわせてプログラムを組みます。
- 物理療法…超音波などを使い、骨癒合を促します。
運動療法
- 関節可動域訓練…安静によって生じる、足趾や足関節の拘縮を予防します。
- 筋力増強運動…タオルギャザーやチューブトレーニングなど行い、患部や患部外の強化を行います。
- 動作訓練…フットワークの矯正(小指側への偏った荷重などを修正していきます。)
スポーツ復帰の時期や、治療内容などは医師、機能訓練士がアドバイスをしていきますので、お気軽にご相談下さい。