ロコモティブシンドローム (運動器症候群)とは
加齢による、骨、関節、筋肉などの運動機能の障害により、歩行や立ち座りなどが行いにくくなり、要介護リスクが高まった状態と定義されています。寝たきりや、要介護状態となる高齢者を減らす為、運動機能の維持を行い、自立した高齢者を増やすことを目的に、日本整形外科学会が概念を提唱しています。
原因疾患
- 骨粗鬆症・骨折
- 変形性膝関節症
- 変形性股関節症
- 変形性脊椎症
- 脊柱管狭窄症神経障害
- サルコペニア
- 腰部脊柱管狭窄症
ロコモーションチェック
- 片足立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたり滑ったりする
- 階段を上がるのに手すりが必要である
- 横断歩道を青信号で渡り切れない
- 15分くらい続けて歩けない
- 2kg程度の買い物(1Lの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である
- 家のやや重い仕事(掃除機かけや布団の上げ下ろし)が困難である
トレーニング
ロコモティブシンドロームの予防・改善のためには下肢の筋力とバランス能力の向上が必要です。日本整形外科学会では以下4項目をロコトレ(ロコトレプラス)として推奨しています。
①開眼片脚起立
②スクワット
③カーフレイズ(かかと上げ)
④フロントランジ
長寿・高齢化が進むほど当てはまる人が増えています。ロコモは生活習慣を改善することで、予防・治療が可能です。適切な運動と食事により、骨・関節・筋肉・神経を健康に保つ努力をしましょう。運動の頻度、回数などは機能訓練士が指導しますのでお気軽にご相談ください。