痛風発作
痛風発作とは
痛風は男性に多く、成人男性の4人1人が発症すると報告されています。
以前は発症年齢のピークは50代とされていましたが、最近はピークが低年齢化し、30代に移りつつあります。
もともと血清尿酸値が高い人で、あるとき突然関節に激痛が走る。
これを痛風発作といいます。
痛風の問題は関節の痛みにとどまらず、ほうっておけば腎障害や、心筋梗塞、脳血管障害などの合併症を引き起こす可能性があります。
症状
- 関節の腫れ、痛み
- 耳介の痛風結節
- 尿路結石
原因
血液中の尿酸値が高い、「高尿酸血症」です。
高尿酸血症の原因は様々ですが、腎臓から尿酸を排出する機能が低下、暴飲暴食、肥満、激しい運動などが原因になると考えられています。
その他に血圧を下げる為の降圧利尿剤などの薬物が原因になることがあります。
診断
- 臨床所見(足の親指の痛み、腫れ、発赤がみられる)
- 関節液検査
- 血液検査
- レントゲン(小孔があいたような骨打ち抜き像)
米国リウマチ学会による痛風の診断基準
A 尿酸結晶が関節液の中にある。
B 痛風結節中に科学的もしくは偏光顕微鏡検査で尿酸結晶が確認される
C 以下の11項目のうち、該当するものが6項目以上ある。
1 症状が出てから24時間以内にピークに達する。
2 関節炎の発作が過去2回以上。
3 1カ所の関節に症状が現れる。
4 関節が腫れて赤くなる(発赤)。
5 足の親指の付け根の関節に痛み、腫れ。
6 片側の足の親指の付け根に発作。
7 片側の足首の発作。
8 痛風関節と疑われるコブがある。
9 高尿酸血症である(尿酸値が高い)。
10 非対称的な関節の腫れ。
11 発作が完全によくなる。
A,B,Cのうちどれかがあてはまること。
治療
・痛風発作時・・・局所の安静・挙上・冷却、薬物療法
・無症候時 ・・・薬物療法、食事療法
状態によって投与する薬物の種類が変わっていきます。定期的に診察を受け医師の指示に従いましょう。
生活改善としてアルコール飲料、プリン体の多い食品、高カロリー食品の過剰摂取を避け、禁煙を守り、適度な運動を習慣化するよう心掛けてください。
スポーツ復帰の時期や治療内容などは医師・機能訓練士がアドバイスをしていきますので、お気軽にご相談ください。