足底腱膜炎
足底腱膜炎とは…
足底腱膜は踵骨隆起内側突起から起こり足趾の基節骨底に付着しています。
構造上、足の縦アーチを形成しており、衝撃吸収や推進力を生みだしています。
ランニングやジャンプ動作の繰り返しなどで損傷を繰り返し、痛みを発生します。
原因
- 加齢や肥満による体重増加
- 足底腱膜の柔軟性低下、アキレス腱の過緊張に伴う足関節の背屈制限
- 不適切な靴
- ランニングなどで足底腱膜に過度な収縮ストレスが加わることで微小損傷が起こる。
- ジャンプなどの繰り返しの動きによって踵骨付着部分に過度なストレスが加わり損傷する。
症状
- 起床時の立ち上がりの一歩目や歩きはじめの疼痛が生じる
- 歩行量や運動量が増えると疼痛が増強する
- 軽傷であれば運動開始時に疼痛あるのみで徐々に改善していくが、重症になると疼痛が増強し運動が継続できなくなる。
診断…圧痛・X線・超音波検査・MRI検査
超音波検査:足底腱膜の付着部の肥厚やfibrillar pattern(線状エコーの束)の消失など。
MRI検査:足底腱膜の肥厚や炎症、浮腫など。除外診断にも有用。
治療
- 安静…免荷による安静や消炎鎮痛薬による炎症軽減、外用薬の塗布・貼付など行います。
スポーツが原因であれば、ランニングやジャンプ動作の禁止・制限を行います。
※症状が強ければステロイド薬の局所注入が行われることもあります。 - 運動療法…症状にあわせてプログラムを組みます。
- テーピングや踵骨パッド、アーチサポートなどの検討を行います。
運動療法
①ストレッチ
②筋力増強運動
物理療法
電気刺激療法、超音波療法にて患部の炎症軽減図ります
スポーツ復帰の時期や、治療内容などは医師、機能訓練士がアドバイスをしていきますので、お気軽にご相談下さい。