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手首の骨折 (橈骨遠位端骨折)

橈骨遠位端骨折とは

肘から手首までにある外側の『橈骨』という骨が、転倒などにより手を着いた際に骨折します。骨粗鬆症のある中・高齢の女性や、成長期で骨の柔らかい10歳代の受傷が特に多く見られます。

橈骨遠位端骨折

原因

  • 交通事故
  • 高いところからの転落、歩行中の転倒など
  • 手首部分の強打

症状

  • 腫脹
  • 熱感
  • 皮下出血
  • 神経麻痺(正中神経)
  • 疼痛(安静時痛、運動時痛、圧痛)
  • 変形(フォークのように手首がズレてしまう)

診断

  • 問診
  • レントゲン
  • CT

レントゲンを撮影し骨折の有無や程度を確認します。また、軟骨損傷や神経損傷などの合併症がないか確認していきます。

橈骨遠位端骨折 診断

治療

  1. ギプス固定・・・患部の安静を図ります。
  2. 物理療法 ・・・超音波療法により骨折部位、損傷した組織の治癒の促進を促します。
  3. 運動療法 ・・・治癒経過に合わせた可動域訓練や筋力増強運動を行っていきます。
  4. 手術療法 ・・・骨折の程度により手術を行うこともあります。

リハビリテーション

固定期間中から手指、肘、肩関節の関節運動のリハビリテーションを行うと、行わなかった場合と比較して、固定除去後の手関節の動きが良好で、手指が固くなる事が予防されたという報告があります。リハビリテーションの目的は関節拘縮と疼痛の予防であり、初診時や術後の固定後からすぐに手指、肘、肩関節の関節運動を行うことが重要とされています。 また、固定期間は骨折の程度により様々です。固定除去後より手関節の運動を開始していきます。状態に合わせて、筋力訓練、日常生活指導なども行なっていきます。

橈骨遠位端骨折 診断

患部の安静度や治療内容、日常生活動作などは医師・機能訓練士がアドバイスをしていきますので、お気軽にご相談ください。